まもるくらしのお金相談所
家賃・住宅・悪質商法…くらしのお金の困りごとを正しく整理
リバースモーゲージ2026.06.12 公開

リバースモーゲージとは?仕組みと「やめたほうがいい」と言われる理由をわかりやすく解説

この記事は約3分で読めます

「自宅に住み続けながら、まとまったお金を借りられる」と聞くと、年金だけでは心配な方にとって魅力的に見えるリバースモーゲージ。 ですが、仕組みをよく理解せずに契約すると、後でご家族とのトラブルにつながることもあります。 まずは基本の仕組みと、注意しておきたいポイントを整理しましょう。

リバースモーゲージとは?基本の仕組み

リバースモーゲージとは、自宅(主に持ち家の土地・建物)を担保にして金融機関からお金を借り、 毎月は利息のみを支払い、契約者が亡くなったときに自宅を売却するなどして一括返済する仕組みのローンです。

通常の住宅ローンが「お金を借りて毎月返済していく」のに対し、リバースモーゲージは 「生きている間は利息だけ払い、最後にまとめて返す」という逆(リバース)の流れになっているのが特徴です。 老後資金やリフォーム資金、住宅ローンの借り換えなどの目的で利用されることが多い制度です。

「やめたほうがいい」と言われる理由

1. 長生きするほど金利負担が増える

利息は借入期間が長くなるほど積み重なっていきます。想定より長生きした場合、 最終的に返済すべき金額が当初の見込みより大きくなり、自宅を売却しても完済できない可能性もあります。

2. 不動産の評価額が下がると「追加担保」や「契約見直し」を求められることがある

多くのリバースモーゲージでは、定期的に自宅の評価額を見直します。地価の下落などで担保価値が下がると、 融資額の上限が見直され、新たな借入ができなくなったり、一部の返済を求められたりする場合があります。

注意

金利は固定ではなく、多くの商品で「変動金利」が採用されています。将来的に金利が上昇すると、 利息の支払いが増え、生活費を圧迫する可能性があります。契約前に「金利が上がった場合どうなるか」を必ず確認しましょう。

3. 自宅を「残したい家族」とのトラブルになりやすい

契約者が亡くなった後、自宅は基本的に売却して返済に充てられます。 「実家を売らずに住み続けたい」というお子さんがいる場合、相続時にトラブルになるケースが少なくありません。 契約する前に、自宅を将来どうしたいのか、ご家族と話し合っておくことが重要です。

4. 利用できる物件・地域に制限がある

マンション(集合住宅)は対象外の金融機関が多く、また都市部の一戸建てに限定されるなど、 利用できる条件が限られています。「自分の家は対象になるのか」を事前に確認する必要があります。

契約する前に確認しておきたい3つのこと

  • 家族との話し合い 自宅をどうしたいか、配偶者や子どもと事前にすり合わせる
  • 金利タイプと将来のシミュレーション 金利が上昇した場合の負担額を複数パターンで確認する
  • 他の選択肢との比較 自治体の「不動産担保型生活資金」制度や、リースバックなど他の方法も比較検討する

まとめ|「便利そう」だけで決めず、専門家に相談を

リバースモーゲージは、条件によっては老後資金を確保する有効な手段になり得ます。 一方で、長生きリスクや金利上昇リスク、ご家族とのトラブルなど、契約前に理解しておくべき点も多くあります。 「今すぐ契約しないと損」といった勧誘を受けた場合は、その場で決めず、 お住まいの自治体の窓口やファイナンシャルプランナー、消費生活センターなど第三者に相談することをおすすめします。

困ったときの相談窓口

契約内容に不安がある、強引な勧誘を受けたという場合は、最寄りの消費生活センターに相談できます。 全国共通の電話番号「188(いやや!)」につながります。

この記事が役に立ったらシェアしてください

この記事を書いた人

みのり

元銀行員・FP3級。住宅ローンや高齢者向け金融商品の相談窓口での経験をもとに、 家賃・住宅・相続・保険など「お金のトラブル」をわかりやすく解説しています。

→ プロフィール詳細はこちら

関連記事